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残雪の北アルプスを望む  「キハ52 156」


2008. 5. 6 大糸線  南小谷→中土



大糸線。松本から糸魚川まで105.4kmの路線だが、南小谷を境に、南はJR東日本で電化区間、北はJR西日本で非電化区間と非常に変化の富んだ路線である。

現在、その非電化区間には国鉄色に身をまとった3輌の気動車が運用に就いている。
フォッサマグナに沿っている路線は風光明媚で、国鉄色の魅力も相まってたびたび撮影に訪れていた。

この年のGWは、新緑を目当てに大糸線を訪れた。期待通りの景色の中で撮影でき、最終日の423Dはこの場所を選んだ。
シュプール号全盛期から度々訪れているが、北アルプスの稜線が綺麗に見えているカットは、残念ながらなく、撮影名所のこの場所で是非ともおさえておきたかった。
前日に天気予報をチェック。問題なさそうだ。420Dを中土で撮影後現地へ向かった。

山が見えていれば皆考える事は同じ。大勢の鉄チャンが集結していた。
それでもなんとか場所を確保し、ファインダーを外して念入りに構図を確認。ありがちなゲリラ雲の来襲もこの日ばかりは心配なかった。

やがて、遮断機が降りタラコ色のキハが見えてきた。周りのシャッター音にまどわされないよう、レリーズポイントまで引き付ける。
やがて1輌の気動車は快適なジョイントを残して走り去った。